奉公さん

「奉公さん」って何?    ・・・作 宮内フサ

 昔、さぬき生駒の殿様時代(1587年−1640年)の話しです。
殿様のお姫さまのおそば仕えに上がっているおマキという童女がいました。
ある時お姫さまが重い病にかかり、いろいろ手の限りを尽したが、どうしても直りませんでした。
 そこでおマキが身代わりに、お姫さまの病を身に移しうけお姫さまが全快されるようにひたすら祈願をこめて、海のかなたの離れ島に流し人となり、短い一生をおえました。
 世の人たちは、おマキのことを、「奉公さん」と呼んで、あわれみ、そして誉めたたえ、そして人形につくられました。
それが 今現在の高松の奉公さんです。
 この奉公人形を買い、子供が病にかかるといったん子供に抱かせてから、海に流すと病は不思議となおったそうな。このように、昔は、病よけのまじないに用いられていました。
 また、赤色は、魔除けや病除けになると信じられていたため、赤い着物を着た奉公さんは、子供の守り神として買われていました。
 讃岐の風土から生まれた、素朴で温か味のある和紙の張り子人形。
また、現在では、結婚式などの引き出物などに使われています。


「高松・宮内張子人形」

高松・宮内張子人形は人間国宝であった「宮内フサ」の伝承・創作による
張子で、その華やかさと可愛らしさは、幸せをはこぶ人形とされています。
讃岐の風土から生まれた,素朴で温かみのある和紙の張り子人形です。
張り子作りは「フサ」から「マサヱ」と引き継がれ、
            現在は三代目として「みき子」が作っています。
宮内張子
    ギャラリー
宮内フサについて 張り子の作り方
四つ足 虎
子守 鯛持えびす
昭和34年のお年玉切手
の図案に選ばれました。
昭和34年 お年玉
切手の図案になる
宮内フサ 97才の作品 宮内フサ 90才の作品 宮内フサ 82才の作品

高松・宮内張子人形は,宮内ふさの伝承・創作による張子で、その華やかさと可愛らし
さは、幸せをはこぷ人形として、嫁入りに持参させるなど、大切にされたものでありま
す。高松で生まれ、育ったこの人形を、高松の宝として、大切に、守り、引き継いでいき
たいと、願っております。 

           
宮内ふさ三代目 みき子

奉公さんについての問い合わせ先
株式会社宮内電機 担当:宮内利弘(宮内フサ 孫)
TEL:087-833-1101 FAX:087-862-3933
E-mail:

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